ノーランの「インソムニア」のオリジナル作品。
基本のストーリは同じで、舞台はノルウェー。少女殺人事件のサポートとしてスウェーデンから派遣された2人の刑事。
霧の深い場所で犯人を追う中、ヨナスが撃ってしまったのは相棒のエリックだった。
こちらは冷たいノルウェーが舞台なだけじゃなく、非常に乾いた感じ。別物と言っても良いほど違います。
ステラン・スカルスガルド演じるヨナスは、見るからに一匹狼的な刑事で、あまり周囲から好かれてる感とか尊敬されてる感がない。
不眠症が進むにつれ次第に彼が心に深い闇を抱えているのが見えてきて、あの顔つきだし、めちゃ怖い。
ノーラン作品との大きな違いは、ノーラン版で言う不眠症が善悪混淆のような複雑なものを表しているとすると、こちらはよりストレートに悔恨の念とでも言うのか?
不条理性によって引き出される悪みたいな?ストレートでもなんでもないじゃん?単なる語彙貧乏なんですけど、人間の中の黒い物に焦点を当ててる気がします。
不眠から解放されるか、ずっと不眠で苦しむか…
素敵な息子たちを育ててくれたステラン・スカルスガルド パパのツヤツヤの睨めっこ顔を堪能しまくった!