ノーラン版よりもさらにストイックでドライ。
刑事の主人公はとある事件の犯人を追っていて、犯人をおびき出すことに成功。
誤って同僚を殺した刑事が自責の念と迷いに加え、白夜という環境も重なり不眠症に陥っていく話。
この監督ほんとにドライな作風だなあ…と何本か見て思った。観客に向って必死に何かを訴えたりしない。
私はどちらかというと感情に訴えるタイプの作品が好きだがこの監督のサスペンスは好き。
描かれるものはヘビーだったり、悲惨だったり、大事件だったりするのだけど、それを必要最低限の方法で語るというか。
それゆえ演じる俳優のセリフはもちろんセリフ以外の演技にも注目。
いちいち観客に「ほらほら!」っていう見せ方しない。
ってことで伏線がラストに繋がるという類のサスペンスというよりは、むしろ、悩める刑事の人間ドラマであると思う。
ノーラン版とあわせてどうぞ。(あちらはアラスカが舞台)