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オールド・ルーキーのYYamadaのレビュー・感想・評価

オールド・ルーキー(2002年製作の映画)
3.6
【スポーツ映画のススメ】
オールド・ルーキー (2002)
◆競技名:
🥎野球
◆競技の舞台:
 MLB メジャーリーグベースボール
 タンパ・デビルレイズ

〈本作の粗筋〉
・かつてマイナーリーグでプレーし、肩を壊して引退したジム・モリス。35歳になった現在では、テキサスの高校で野球部の監督を務め、妻と子供に囲まれ平穏に暮らしている。
・ある日ジムが部員を指導中、キレのある豪速球を繰り出していることに周囲が驚き、彼自身も肩が完全に治っていることに気付く。ジムは部員たちに「地区大会で優勝したらプロテストを受ける」と約束するとチームは優勝。ジムは妻に内緒でテストを受けるのだが…。

〈見処〉
①35歳の高校教師、MLBに挑戦!
『オールド・ルーキー』(原題: The Rookie)は、2002年にウォルト・ディズニー・ピクチャーズが製作したスポーツ映画。
・本作は1999年にメジャーリーグベースボール(MLB)史上最年長の35歳でデビューしたジム・モリスの実話を基にした感動作品。ジム・モリス本人も審判役でカメオ出演している。
・作中でも語られていた「引退後の選手が球速を増す」現象は、ダルビッシュ有や
大谷翔平ら、多くの野球選手がメスを入れるほどポピュラーとなった「トミー・ジョン手術」によるもの。
・また、元巨人軍の桑田真澄が、2006年にピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結んだものの、故障者リストに掲載されていた期間に、本作の原作『オールド・ルーキー』の一冊を励みとしていたようだ。
・本作の監督は、のちに『しあわせの隠れ場所』を手掛けるジョン・リー・ハンコック。主演は『エニイ・ギブン・サンデー』のデニス・クエイドが47歳にて35歳のMLB選手を熱演している。

②結び…本作の見処は?
○: 父⇔自分⇔息子の3世代に渡る挫折と再起を描いた感動作品。イヤミな登場人物はおらず、爽やかな気持ちにさせられる。
○: 本作の半分は、メジャー挑戦に決意するまでを丁寧に描いている。本作のテーマは、メジャー昇格の結果ではなく、夢を諦めないプロセスなのである。
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