えす

札束無情のえすのレビュー・感想・評価

札束無情(1950年製作の映画)
4.0
初期フライシャーの経済的な語りは絶品。少ないカットで必要な情報を提示してみせる手際に加え、中盤の銃殺に代表されるようなウィリアム・タルマンの冷徹な判断力がこの凄まじい速度に寄与している。現金輸送車襲撃から逃走までの約4分間ですら贅沢に思える時間感覚に。拳銃でガラスを突き破り発砲→フロントガラスに銃痕、ここの繋ぎの高揚感が凄い。多様な”音“が物語を推進する。
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