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ダックテイル・ザ・ムービー/失われた魔法のランプのRのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

1990年のアメリカの作品。

監督は長編初監督のボブ・ハッチコック。

あらすじ

ドナルド・ダックの叔父にしてトレジャー・ハンターのスクルージ・マグダックは甥のヒューイ、デューイ、ルーイ、そしてウェビーと共に古代ピラミッドで魔法のランプを発見する。そのランプを擦るとランプの精が出てきて、なんでも願い事を叶えてくれるが、そのランプを狙って悪の魔法使いマーロックがやってくる。

ディズニープラスにて。

ディズニーの看板キャラクターの1人ドナルド・ダックの叔父、スクルージを主役にした劇場版アニメ。

ちなみにタイトルの「ダックテイル」とは元々アニメシリーズでこのスクルージとヒューイ、デューイ、ルーイらが巻き起こす騒動を描いた一連のテレビシリーズのこと。要はそれの初の映画化という作品らしい。

で、この三つ子ちゃん以外にもう1人ピンクカラーでデザインされた三つ子によく似た見慣れない女の子キャラが…。

どうやら彼女はスクルージの姪っ子というわけではなく、スクルージ家のメイドであり、今作でもオーバーリアクションが楽しいミセス・ビークリーの孫らしく、三つ子の幼なじみ的なキャラらしい。へぇー、こういうキャラも後々登場したんか。

で、そんな一行(ちょいちょい吹き替え版だと若かりし頃の大塚明夫の吹き替えが楽しいお抱えパイロットのランチパッドも加わる)が冒頭から古代ピラミッドでお宝探しをするシーンから始まる本作。

で、そこで魔法のランプを発見して、そこからランプの精が飛び出てさぁ大変!!というところから本筋へ。

このランプの精ってのが、同じディズニーだとどうしたってジーニーを想像するんだけど、今作では若いのかお爺さんなのかわからない(吹き替え版だと二代目友蔵を演じた青野武)アヒルキャラクターで個性でいうと大きく劣る。

ただ、ジーニーにもあったちょっとした不憫さがフューチャーされており、要は長らくランプに囚われていて、自由を求めているってキャラなんだけど、青野ボイスで「もうランプには戻りたくないよ…」というシーンがたびたび挟み込まれており、より不憫さが際立つ割と可哀想なキャラ。

で、今作割と便利設定なのがランプを擦った人物に3つの願いを叶えてくれるんだけど、アラジンで割と誤魔化していた、あくまでも「1人」三つの願いなので、後追いで擦れば他の人でも願い事ができるっていう設定を大いに使っちゃってる点。だから、初めはウェビーが擦るんだけど、他の三つ子も擦ったことで、はじめの時点でもう12の願いが叶えられることになっちゃうwまぁ、ほとんどは「でっかいアイス食いたい!」とか子どもが夢見るような願い事でそこは微笑ましいんだけど。

あともう一つのランプに関する新設定として、ヴィランとして登場する悪の魔法使いマーロックがランプを付け狙ってスクルージたちに襲いかかるんだけど、彼の持っているお守りがランプに装着できるギミックがあって、それをランプにつけると3つという制限が無くなって何度も願い事が叶えられるという…チート!!

ラストはそんなマーロックとの「クークーの城」と呼ばれる悪魔城を舞台にした上空でのドタバタが描かれるんだけど、クークーの城に姿を変えるシーンとかは非常にディズニーみを感じさせる。

ラストはなんとなーく予想がつく結末だったけど、まぁ子ども向けとしての落とし所はこんな感じだろうなぁ。それでもファン向けって感じ。

あと、絵柄がシーンごとに手書きだったり、違かったりと安定しないのはこの時期のディズニー忙しかったのかな…。
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