m

キング・ソロモンのmのレビュー・感想・評価

キング・ソロモン(1937年製作の映画)
3.0
デボラ・カー主演1950年版『キング・ソロモン』のオリジナル版。同じと言えば同じ話だけれど大分印象が違う。こちらの版の方がいわゆる「宝探し」の側面が強くて、後年沢山作られたインディ・ジョーンズ的な宝探し系冒険映画の源流といった感じがする。

キャシーは一攫千金を夢見る父親に連れられてアフリカのダイアモンド鉱山で山を削っているが、ダイヤはそう簡単に見つからない。仕方なく諦めて国に帰ろうとするが、帰り道で父親が「キング・ソロモンの財宝」がある山への地図を手に入れてしまう。そこで知り合った白人たちと一緒にキング・ソロモンの山へ向かうのだが、考え方の違いから父親はひとりで鉱山に向かうことになる。キャシーが父親を探しにいくと言ってきかないため、結局みんなで鉱山を探すことになる。そこへ黒人原住民のウンボパが加わる。ウンボパはある部族の王の息子だが、幼い時に陰謀に巻き込まれて捨てられてしまった。そして今、まさに王位を奪還するために国に戻ろうとしているところだった。何百年も生きている黒人魔女や、王位を奪った偽の王、さらに部族同士の戦、日食に乗じて危機を脱するなどの冒険の末、ウンボパは王位を奪還し、ダイヤモンドも(少しだけ)手に入れることが出来て、大団円。

すごく面白かったよ。

ヒロインのキャシーのキャラ設定が気に入った。ちょっとお転婆で、冒険して怒られても「またやるわ(ニコッ)」みたいなところがチャーミング。大人だったデボラ・カーとは違う、まだまだ少女のやんちゃぶりっていう感じで良かった。

ウンボパ役の黒人俳優ポール・ロブスンがトップ・クレジット。彼は当時イギリスの大スターだったらしい。この時代(今もだけど)なかなか黒人スターの映画は見られないから新鮮だった。
m

m