イスケ

ソルジャーブルーのイスケのレビュー・感想・評価

ソルジャーブルー(1970年製作の映画)
4.1
西部劇を終わらせたとも言われる「小さな巨人」と「ソルジャー・ブルー」。

前者は、風見鶏のダスティン・ホフマンが両陣営をウロウロすることでw、互いの価値観を理解することができたわけだけど、
本作の場合は、恋を媒介にしてアメリカ軍とインディアンの立場の両方を体験する。
最近で言えば、アバターもこういう構図よね。


西部開拓の暗部を照らしてるだけあって、最後の15分は見てられないぐらいヘビーだった。
タランティーノなら首が飛んでも笑えるのに、もうボロボロ涙が出てきたもんな。。
エンドロールまで悲しくて、忘れられなくなりそう。

一方で、中盤ぐらいまではコメディ要素強くて、これが結構面白い。キャンディス・バーゲンのコメディエンヌぶりがさすが。
ベトナム戦争を念頭に置いているであろう監督のバランス感覚が優れていたのだと感じた。
恋と笑いと本当に伝えたいとてつもなく重いメッセージ。
イスケ

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