おぎゃあ

ソルジャーブルーのおぎゃあのネタバレレビュー・内容・結末

ソルジャーブルー(1970年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

西部劇スタイルの1970年の古い映画。
映画の舞台は1864年のコロラド州。
砦に向かう途中、とある事件に巻き込まれ、なんとか生き残った利害関係のない男女二人。
二人は性格や考え方も違うのだが、とりあえず行動を共にし、当初の目的であった砦を目指すロードムービー。
ペンキの様な違和感のある血のり、場違いな陽気な音楽。
ただ、そこには強いメッセージ性を感じる会話のやり取りや、場面があったりするんだけど、どこかご都合主義的な展開。

か~ら~の~

実は映画の冒頭で以下の様なテロップが流れます。
「(中略)本作の終盤では理性を圧倒する人間の残虐性が克明に描かれる(中略)何より恐ろしいのはこの物語が事実だという事だ」

おそらくそういう演出なのでしょうが、前半の朗らかロードムービーから一転、かなりギャップのある終盤のクライマックス。

この映画は「サンドクリークの虐殺」という事件を扱った作品で、DVD特典のプロダクションノートによると、ベトナム戦争のメタファーとして作られた側面もあるようです。
当時のアメリカで大問題となっていた「ソンミ村事件」をオーバーラップさせているとのこと。

無音のエンドロール(暗転はしていない)が、とても印象深い映画でした。
HDリマスター。
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