とか26

夢のチョコレート工場のとか26のネタバレレビュー・内容・結末

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

【チャーリーとチョコレート工場】は、
【ウォンカとチョコレート工場のはじまり】とは
辻褄が合わないからこっちも見とけ!って
Twitterで目にして観てみたんだけど、
ティムバートン版では
プラスされてるシーンがあるから
そこを含めると辻褄が合わないってことか…。
まったくストーリー違うのかと思って観てたから
8割どころか9割がた同じ話で、
わざわざ「これも観とけ!」って言われてるほど
重要だとは感じなかった…。
まだ【ウォンカ】観てないから
めっちゃ辻褄合わなくなる可能性も
否定できないけど…。
ティムバートン版のチャーリーを、
金曜ロードショーで帳尻合わせバージョンとして
カットしまくって放送してくれれば
いちばんありがたい。

🟨【良かったところ】
ティムバートン版のビジュアルが
どれだけ独創的に発展させてたのかが
今作のビジュアルを観ると改めて実感できる。
映像も構図も
間違いなくブラッシュアップされてるうえに、
チャーリーのおじいちゃん
そっちが同伴すんのかよ。
【チャリチョコ】版で一緒に付いてくる
面白おじいと瓜二つのおじいが、
今作にもちゃんと存在はしてるのに
存在感が消し飛んでんのなんなんだ。
てか、そもそもあの面白ひょうきんおじいちゃんを
チャーリーの隣にわざわざ配置変えした
ティムバートン版の方がどう考えてもおかしい。

リメイク版以前から、
めちゃくちゃ小気味良く
子ども1人ずつを紹介してたのもビックリ。
子どもたちの個性も全くと言っていいほど同じで
2004年に作ったキャラじゃないんだ…って
古さを感じないキャラ造形に戸惑う。
テレビ好きウエスタン小僧を
殺し合いゲーム好きに変えたリメイク版、見事。

ちょくちょく挿入される
歌パートの存在に違和感がないどころか、
情緒に溢れまくった良い曲ばっかりなのステキ…。
ウンパルンパのうたは
新旧どちらも頭に残るパンチがあった。

ゲップで高度を下げていく
チャーリーの絵面、オゲレツすぎる。

子どもたちの傍若無人な態度を
ミュージカルっぽく表現してることで、
ムカつくなぁ…って印象にさせない上手い作り。

【2001年宇宙の旅】のモノリスネタは無いにしても
装置でテレビに飛ばされる展開が
1970年代の映画に登場してるのすごい。
あの白い部屋のセットも斬新。


🟥【気になったところ】
個人的に
【チャーリーとチョコレート工場】の
一番好きなところでもある、
なけなしのお金で頑張って買ったチョコが
当たらなかった時のじいちゃんと孫の切ない描写は
ティムバートン版の方が圧倒的に上手かった。

チャーリーが
金のチケット当たらなくて泣いちゃうの、
もうすこし理由が欲しいところ。
なんでチャーリーがあそこまで
チョコレート工場に行きたいのか謎。
子どもだから!で解決できるのはできるけど。

金のチケット5枚ぜんぶ出尽くしてるのに
拾ったお金でウキウキしながらチョコ買いに行くの
構成がおかしくて「ん?」ってなった。
5枚目ニセモノって知ったあとで
お金拾ってチョコ買いに行く方が
構成としては合ってるんじゃないか…?

よくよく考えたら
あの規模で熱狂してる金のチケット持って
ひとりで家まで帰ってるチャーリー、
殺されてもおかしくない
激ヤバシチュエーションなの笑ってしまう。

スラグワースの社長(ウォンカの部下)、
軒並み金持ちの子ばっかなのに
「君を金持ちにしてあげよう」って武器ひとつで
子どもたちに近づいてるの面白い。期待薄。

ウォンカが杖つきながら歩いてくるのを
失望の眼差しで見つめる観衆、
そんな観衆の意表をついて
杖を手放して足腰の調子良さを披露する
ウォンカ登場の流れ、
時代の違いはあるにしても
見過ごせないユーモアしててドン引きした。
なんでいまこっちの続編を作ろうとしたんだよ。

何言ってんのかわかんないのに
変なひとってことで貫き通せる
ウォンカのキャラクターは、
ジョニーデップの方が
抜群に違和感なく演じきってた。
顔が異様に青ざめてるイケメンっていう
不思議なビジュアルだったのもあるけど、
今作のウォンカはずっとムロツヨシみたいだった。

ありがとうございました。
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