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夢のチョコレート工場のすずすのレビュー・感想・評価

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)
4.0
ティム・バートンがリメイクした、70年代イギリス映画。アメリカで文化財登録される名作です。

ワーナーがプリクエルを作ったので、連続鑑賞してみました。つまり、順番は新作を映画館で観た後、Amazonプライム100円となります。

大筋は、ティム・バートン版と同じで、
全世界を騒然とさせるウォンカのチョコレートに入った5枚の金券を欲しがる強欲な子供たち中で、ただ一人貧しいチャーリーも当選。
緑の小人ウンパルンパたちが働く工場を旅する中で、一人また一人、脱落していくイケすかない金持ちの子供、最後に残ったチャーリーは、ウォンカから将来、君に工事を譲りたいと申し出を受けるまでのお話しです。

金持ちの子供たちはチョコレートの川で溺死寸前になったり、焼却処分だったり、散々な目に遭います。この『クレヨンしんちゃん』的な過激さが大きな魅力で、そこがティム・バートンの世界観ともマッチしていたのだと思われます。
ウォンカ役が、メル・ブルックスと不謹慎な喜劇を連発していたジーン・ワイルダーですから、今では無理なビッコに化けての登場も無邪気すぎる子供たちは喜んだのかも知れません。

ブラックに過ぎるくらいの笑いの中に、込められる、拝金批判のメッセージ。
『キャンディーマン』も楽しいし、ウンパルンパは本当の低身長の俳優だし、これは名作です。
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