カルダモン

夢のチョコレート工場のカルダモンのレビュー・感想・評価

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)
3.8
チョコレートの川下りシーンがサイケ。私としてはティムバートン版を含めて子供の子供性というか、まったく可愛くない子供らの描写が一番の見どころ。子供に対する忌憚のないand容赦のない誇張と仕打ち。ここまで酷い感じで描かれることって実は少ないかもしれないね。大人は大人でこの親にしてこの子アリみたいなところもあって笑っちゃうんだけども。

バートン版の方がカラフルでビジュアルの洗練度は強いけど、私はこっちの方が手作り感があって好みかも。工場内部のお菓子があんまりおいしそうにはみえないけど。町のお菓子屋さんとかオープニングのチョコレート製造の見せ方とか泡を吹く車とかウンパルンパのデザインも洒落ている。ジョニーデップよりはまともな会話ができそうなジーンワイルダーのウォンカでした。現在公開中の『ウォンカ』はこの71年版の前日譚らしい。