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ラングーンを越えてのmhのネタバレレビュー・内容・結末

ラングーンを越えて(1995年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

軍事政権化のビルマ(現ミャンマー)で起きた8888民主化運動(1988年3月12日 – 1988年9月21日)と、軍による苛烈な鎮圧に巻き込まれるアメリカ人女性の脱出サスペンス。
ラングーンはいまでいうヤンゴン。
夫と息子を亡くした主人公は傷心旅行の最中。
市民デモでアウンサンスーチーが実名で登場する。
ジャーナリストを締め出した国では、市民の虐殺が行われているため、その目撃者は特に危険という状況。
ジョンブアマンはサスペンスがほんとうまくて、既視感ある設定でも緊張感がすごい。
クライマックスは橋を渡ればタイに逃げのびることができるところに降り注ぐ迫撃砲。
これがとんでもない臨場感。
マッドマックスも手がけた撮影監督すごいし、ハンスジマーの音楽も良かった。
なにより熱いのはこの映画が現実に及ぼした影響。
これがカンヌで話題になったことをきっかけにして、なんとアウンサンスーチーが釈放される。
間違った現実を正しい方向へと導く映画は数少ないけど存在してて、これがまさにその一本なのだった。
もう迷わないことを行動で示すシンプルなラストに目頭が熱くなる。
この終わらせかたは最高すぎる。
面白かった!
mh

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