オレオレ

ゴーリキー・パークのオレオレのレビュー・感想・評価

ゴーリキー・パーク(1984年製作の映画)
3.0
超絶長い原作を読んだので、半分意地で映画も見る。

1980年代のソ連はモスクワ、ゴーリキー公園。
3人の若者の他殺体が雪の中から発見されるが、身元を隠すためにか、遺体からは指紋と顔面がそぎ取られていた。
民警のアーカディ・レンコ(ウィリアム・ハート)は、ちらつくKGBの影を感じながら捜査を進めるが、相棒や関係者が次々と消されていき・・・。

超絶長い(しつこい?)原作に比べると、アーカディのバックグラウンドや捜査内容がはしょってあるが、それでも「詰め込みました!」感がある映画だった。1時間x5回のドラマシリーズのほうが、アーカディやイリーナに感情移入できるし、ソ連の閉塞感が出せたんじゃないのかなあ。

バリバリの米語はもとより、ウィリアム・ハートがモスクワ民警捜査主任にしては線が細すぎる気がするし、被害者の一人の兄、NYの刑事役のブライアン・デネヒーも、微妙に年を取り過ぎてるのが気になったが、何より一番ビビったのは、

イリーナ「いいの。私は捜査主任に市内まで送ってもらうから!」
検事長「そうかい?でも彼の車には暖房はついてないがね」

ひょー!モスクワで暖房のない車なんかあんのか!
官給っぽい車、確かに廃車寸前っぽかったけどさー・・・