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その場所に女ありてのsonozyのレビュー・感想・評価

その場所に女ありて(1962年製作の映画)
3.5
60年代。銀座の広告代理店「西銀広告」の営業マン律子(司葉子)が、クライアントである難波製薬から新発売となる「エネルゲン」の広告のコンペに参加し、強敵である大手「大通広告」の手段を選ばない営業マン坂井(宝田明)との一騎打ちとなる物語。

律子や、「俺は」と話す男勝りの祐子(大塚道子)、男関係に悩むミツ子(水野久美)、社員に金貸ししてる久江(原知佐子)といった同僚も、広告業界だけに男とそこそこ対等に渡り合っているようにも見えるが、やはりそんな事はなく、「男ってやつは...」状況に対処していく。

司葉子のクールビューティさと仕事に取り組む姿が最大の魅力。
男性社員やライバル、クライアントらと雀荘で容赦なし(笑)。
ライバルの宝田明との駆け引きや彼と飲んで千鳥足になる姿の美しさ。
調子に乗るデザイナー倉井(山崎努。若い!)や、裏切られることになる制作チームのリーダー坪内(浜村純)への対応など。

律子の姉役の森光子さんは、金の無心しかしないしょーもない歳下男のおかげで律子にも迷惑かけてる役どころでちょっと可愛そう。

2社がプレゼンした広告カンプ(新聞広告かポスターかな)も時代を感じるテイスト。笑
60年代の銀座の様子も楽しめました。撮影のセンスも良き。
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