日下勉

その場所に女ありての日下勉のレビュー・感想・評価

その場所に女ありて(1962年製作の映画)
4.0
司葉子が実に凛々しい。
1960年代初めの銀座の風景も興味深い。
物語はその銀座にある広告代理店でキャリアウーマンとして働く司葉子とその同僚の営業の女性社員が中心。別れた旦那の慰謝料で小金を貸し付ける原知佐子、ベテランタイピストで常に俺と自称するあだ名が幹事長の大塚道子、別れた男に貢いで借金まみれになってる水野久美。司葉子の姉の森光子は、仕事も続かず生活能力の無い旦那の児玉清に共依存しているようなダメな感じ。
女性を描いた映画だけど、苦いリアリズムの一筋縄ではいかない佳作。
日下勉

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