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カントリー・ストロングのtoshiのレビュー・感想・評価

カントリー・ストロング(2010年製作の映画)
4.2
久しぶりに音楽ものを鑑賞です。
食の映画も良いですが、やっぱり音楽映画も良き。

カントリースターのケリーはテキサス州ダラスでのステージ中に転落。当時妊娠中だった彼女は流産しその後は精神的にも不安定になりアルコール依存症に。リハビリ中施設で働くボウと出逢うが、ボウはバーでステージを披露するカントリーミュージシャンでもあります。ケリーの盛大な復帰ステージにオープニングアクトで出演が決まるボウの前に、ミスコン出身のチャイルズが現れますが、なんと彼女もケリーのステージにオープニングアクトで立つことに。ケリーの復帰ツアーに同行するボウとチャイルズですが、まだまだ完全復調とまでいかないケリーの不安定な状況に戸惑います。が、ケリーの不安定な状況をカバーするボウとチャイルズがミュージシャンとして徐々に世の中に認められていく。
3人のカントリーミュージシャンの行く末は・・・。

全ての曲がカントリー! ボウは静かな曲が多く、チャイルズの曲はポップですが二人ともベースはちゃんとカントリー。カントリーにどっぷり浸れた今作でした。尚、一番印象に残った曲はケリーが難病患う男の子に捧げた曲。素敵でした。
ケリー役のグウィネス・パルトロー、ボウ役のギャレット・ヘドランド、チャイルズ役のレイトン・ミースター、皆歌がお上手。そしてグウィネス・パルトローはカントリー・スター役らしく圧巻のステージでした。
因みにギャレット・ヘドランドのハット被った容姿。カッコ良すぎでした。

曲は良いのですが和訳された詩を字幕でみるとどうしても違和感ありましたが、ケリーがボウに書いた手紙やボウがチャイルズに誰が為に歌うのか語る言葉は心に刺さりました。

音楽とか芸術に関わる人が一度どん底に落ちてしまうと容易に元に戻れなくて、それは才能があればあるほど厳しいもので、周りも苦しいけど当人が誰よりも一番苦しくて辛い・・・。そんな事を改めて感じる結末でした。

【余談】
久しぶりの音楽もの。やっぱり音楽作品を鑑賞するとまたスタジオに入りたいとかライブやりたいと思ってしまいます。
コロナ禍で今年の2月にスタジオに入って以降バンドはしばらくお休みしていました。が、10月にメンバーと話し合い今月久しぶりにスタジオ入りだったのですが、メンバーと日程が合わず1月に延期。
コロナの影響で8年お世話になったライブハウスも今年8月に閉店。階下にあったスタジオも同時に閉店しました。よく利用していた秋葉原のスタジオも未だ休業中で飲食店同様厳しい状況が続いておりますが、我々利用する側も飛沫対策とかしっかり行い音楽を楽しみたいと思っています。
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