TAK44マグナム

ジャッジ・ブロンドのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ジャッジ・ブロンド(1995年製作の映画)
2.2
それは手裏剣ではない!


プレイメイト・オブ・ジ・イヤーも受賞したプレイメイトであり、ゴシップクイーンとして名を馳せた、故アンナ・ニコル・スミス主演作。
アンナ・ニコル・スミスについては「デンジャーゾーン」のレビューを参照してください。
邦題は「ジャッジ・ドレッド」のパクリかと思われますが、内容的に全然ドレッド関係ありませんので気をつけましょう(苦笑)。

まず、購入したDVDジャケ裏に記載されたあらすじが殆どデタラメだったのに軽く驚きましたね。
あまりにも頭が悪く、煩雑で行き当たりばったりな脚本の本作を一応チェックした担当者が匙を投げてテキトーに書いたんじゃないのかな?と推察してみました。
たぶん、それが正解じゃないかと思いますが・・・(苦笑)

それほどまでに、筋がよく分からない。
どうやらアンナ・ニコル・スミス演じるコレットという金髪女子がCIAのエージェントで、上司であるジェームスンに恋人を殺された恨みをはらすべく、やはりジェームスンに命を狙われた元特殊部隊員であるフランク・ダヴィンチと共闘する・・・といったお話なんじゃないかなと思われるのですが、とにかく無駄に登場人物が多く、これ必要なの?って思うエピソードを盛り込んでくるために焦点がどうにも定まらず、あっちへフラフラ、こっちへフラフラって感じなんですよね。
フランクの姪っ子が行方不明になるところや、女好きのジョーイに奥さんが嫌になりつつも元サヤに収まるところなんて要らんでしょ、これ。
本筋と関係ない部分で尺を稼がないように!
そんななので、主役であるはずのコレットが途中で山の中に籠っちゃって出てこなくなったりしますよ(汗)。

悪役のジェームソンも、政界にもパイプをもつCIAの要人という設定なのに、迷彩服にタトゥーだらけの上半身がいつも裸という出で立ちで、まったくCIAの偉い人には見えません。
これじゃ、ただのヤクザです。

しかし本作の真骨頂は、間違いなく、何と言ってもあまりにもバカバカしいラストにあるといっても過言ではないでしょう!
人質をとられたコレットとフランクがどうするのかと思ったら、コレットがまさかの必殺技をかましてくれます!
絶句するほど本当にバカなラストで、正直ここしか面白くはないし、この能天気なラストだけ観ればそれでOKのような気もしますね。

本来のウリであろうアンナ・ニコル・スミスのエロエロシーンは、同様のお色気アクションである「デンジャーゾーン」よりも1.5倍盛り。
どういう風呂の入り方なんだよ!と苦笑いするしかない冒頭の入浴シーンから始まり、結婚式に出席するために急いでいるはずなのに何故かベッドシーンに突入したり、イメージDVDのようなシャワーシーン、そしてフランクと燃え上ってしまうベッドシーン・・・と、エロ目的の方のために・・・というか、それ以外の目的でどうせ誰も観やしないだろうと開き直ったかのように用意されているのだからたまらない。
仰向けになっても、まったく形が変化しないオッパイもたまらない。
たまらなく人工的!
ちなみに、アンナ・ニコル・スミス以外のオッパイも、女子戦闘員やら暗殺者やらコンパニオンやらと多種多様に配備され、夜中にひとりでこんなの観ているような御仁に向けたサービスとして大した意味もなく披露されまくりますので合わせてご堪能ください。

そんなわけで、無暗やたらと車が爆発し、中途半端に派手な銃撃戦も盛り込まれておりますが、そういった安いアクションシーンよりも巨大なオッパイしか記憶に残らない映画です。
そこの貴方、レンタルのタダ券とか貰った時にでも如何でしょうか?
まったくオススメ致しませんが!


追記です。
ググっていたら、どうやら同監督の映画に「ダヴィンチウォーズ」というのを見つけました。
本作は、そのシリーズみたいなものかもしれません。
キャストも冠っていますし、フランクが主役の戦争モノらしいですね。


セルDVDにて