これは「騙された」って言ってもいいよね…。
本作はホラーでもスラッシャーでもなくコメディです。
真っ当なホラーを期待して観るのは辞めた方がいい。
マジックテープ信者の童貞男とよく喋るデブが同級生の結婚式に向かう途中で、モンスタートラックに乗った顔面継ぎ接ぎ男に襲われる話。
しかしながら肝心の顔面継ぎ接ぎ男が現れるまでに要する時間はおよそ55分…。
それまでは延々とよく喋るデブの下らないおふざけと、全く興味のわかない童貞卒業物語を延々と見せられる。
半分以上がマジでどうでもいい展開。
私はお喋り男が嫌いなので、この流れにほとほと疲れてしまい、終盤やっとスリリングな展開に差し掛かった頃には鑑賞意欲が殆ど削がれてました…。
暗さで誤魔化さないSFXの出来が良かっただけに、この疲れるおふざけモードは残念。
まぁ今更ありふれた正統派スラッシャー撮っても新鮮味がないし、ギャグテイストを加えて個性を出してみるという試みも分からんではないです。
だからこの部分については、各々の好みに合うかどうかの問題。
私は笑えなかったし疲れただけだったから、まともなスラッシャーが観たかった派、という事で…。
