いき

愛人のいる生活のいきのレビュー・感想・評価

愛人のいる生活(2010年製作の映画)
3.5

クロアチア映画、初鑑賞。
『愛人のいる生活』って笑
邦題が内容そのまますぎて粋じゃないなー。
原題が「neka ostane medju nama」
Google翻訳かけたら「それを私たちの間に残させて」と出ました。
なるほど。そういう内容でした。
英題は「just between us」「私たちの間だけ」
もう少し邦題がんばってほしい。


冒頭、病院の壁や廊下の赤や青、葬式へ向かう人々の傘の黒など、シンプルな色の配置が目に美しい。直線や円で作られた画面の無機質さ。センスがある。

ただ、音楽がラテン系のメロドラマっぽい。昼ドラみたいなにおいがする。
あとは濡れ場が…別に見たくないなーってかんじのおじさんおばさんの濡れ場だから…意外とバリエーションはありましたが…そんなたくさん…別に見たくはなかった…

狭い世界でぐるぐると、回り絡まる人間関係。こんな上手く絡まることってないでしょ!クレイジーすぎる笑
誰にも共感できないのでずっと冷静に見ていました。
一人ずつ深めていって次の人物へと進めていく構成はなかなか良かった。なめらかです。

老いた老人の死に始まり、死に至る病気への不安、若さへの憧れ、性的衝動、性交渉、不妊治療、妊娠、出産、自殺未遂、最後は家族でお墓参り…
というふうに、死と生と性を並べて見ていく映画。設定上、登場人物の関係性はやりすぎだけども、取り上げたテーマは普遍的で現実的でした。
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