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夕陽の用心棒のodyssのレビュー・感想・評価

夕陽の用心棒(1965年製作の映画)
3.0
【ジェンマのデビュー作】

BS録画にて。

マカロニ・ウェスタンのヒーローとして売ったジュリアーノ・ジェンマのデビュー作。ただしこの映画での彼は、モンゴメリー・ウッドの名でクレジット。(ちなみにその後、本名であるジュリアーノ・ジェンマに「改名」。)

ここでの彼は、自分を付け狙う4人組を倒して牢につながれる身の上。ところが町を襲った銀行強盗が逃げる途中で豪邸に人質をとって立てこもり、人質には屋敷の主人とその娘が含まれ、なおかつ娘は町の保安官の婚約者で・・・という設定。

そこで牢につながれていたジェンマが釈放されて、悪漢一味に立ち向かうという筋書は、まあ分かりやすい。

この映画で面白いのは、悪役一味の中に紅一点であるドロレス。演じているのはスペイン女優のニエベス・ナバロ・ガルシア。米国の西部劇には出てこないような、セクシーな美女。しかもこの女が・・・・本作品の筋書で優れているのが、この部分だと思う。

他の点では普通の出来だが、屋敷の主人の娘を含めて、荒くれ男たちとのやりとりがなかなかよく出来ているのがマカロニならではの美点だろう。
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