冒頭から劇伴無しで強力な構図がガコンガコンと繋がっていく加藤泰モンタージュが炸裂
大胆な時間経過も『遊侠一匹』を思い出させ、1972年の東映にしてはコテコテ過ぎる仁侠映画だが、加藤泰はいつまでも加藤泰だった
普通ならこういうプログラムピクチャーは
「90分サイコー!」
となるところだけど、これに関してはあと20分(つまり『飛車角と吉良常』ぐらい)尺が欲しい感じがした
松方に乗っていた情念が天地茂に乗りかわってからの発散パートがあっけなく感じてしまったのだ
しかしやっぱり加藤泰は濃口で濃密で面白え