らんらん

昭和おんな博徒のらんらんのレビュー・感想・評価

昭和おんな博徒(1972年製作の映画)
3.5
雨の降る日、江波杏子は一人のやくざを殺す「まずは一人」
その一年前、組長の跡目を巡って松方弘樹と渡辺文雄の間で諍いが起こり松方は殺されたのだ
つまり、松方弘樹と江波杏子はいい仲だったのでその復讐譚!
残すターゲットは直接手を下したと思われる流れ者天知茂、それを仕向けた渡辺文雄、さらには黒幕と思われる山本麟一、その3人を江波杏子が付け狙う!

なんか始まりは修羅雪姫みたいだなーって期待が膨らんだんですが、終わってみると定番な感じ、藤純子がやってそうな映画

新文芸坐の江波杏子特集にて「女組長」に続いて鑑賞
女組長の江波杏子はヤクザでもなんでもないカタギだったけど、今作ではバリバリの姐さん姿!
代表作と言われる女賭博師シリーズは見たことないので、女ヤクザな江波杏子を初めて見たかも

って言っても松方弘樹と一緒になるためにその道に入り、そして復讐のため仇の行方を探すため渡世を渡り歩いてる感じで、必要があって姐さんやってる感じです

主演が江波杏子なのもあってあまり東映任侠映画な感じがしない作品
松方弘樹の任侠映画ってのもあまり見た記憶ないなー、実録の人!って感じ
たぶん出演者の中で一番美味しいのが天知茂だと思う、一番印象に残った

あとは、善人役の遠藤辰雄&汐路章が珍しい!そういえばエンタツはたまに善人役するけど渡辺文雄の善人って見たことないなーとか思った
いつもながら脇役チンピラで川谷拓三が出てるんですが、登場人物がみんな和服な情緒ある作品の中で、一人だけ学ランw 変なとこで目立ってきますねーw
らんらん

らんらん