櫻イミト

ことの次第の櫻イミトのレビュー・感想・評価

ことの次第(1981年製作の映画)
2.0
ヴェンダース監督によるロードムービー三部作(1974~1976)と「パリ・テキサス」の間の作品。ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞。

ポルトガルの海岸でアメリカ人とヨーロッパ人の混合撮影チームのロケが行われていた。しかし資金が足りずフィルムが底をつく。チームはホテルで待機するがプロデューサーのゴードンは音信不通。事態をどうにかしようと、監督はロスに向かうが。。。

映画の大部分は、撮影がストップした制作チームの待機の様子を描写している。演出手法はロードムービーと同様に見えるが、旅で言えば待ち時間の話で、様々な登場人物たちが暇を持て余している様子が映される。

正直言って観ているこちらも退屈だった。しかし映画祭で賞を獲っているので(個人的にヴェネツィア映画祭は評価していないが)自分にはキャッチできない魅力があるのだろう。

ラストは大島渚監督の「東京战争戦後秘話」(1970)みたいだった。
櫻イミト

櫻イミト