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血の週末・暴獣のいけにえのノッチのレビュー・感想・評価

血の週末・暴獣のいけにえ(1984年製作の映画)
2.5
麻薬中毒者ジョーンズは両親を殺した罪で逮捕され、精神病院に収容されていた。

ところが8年後、彼は所員を殺害して病院から脱走。

奪い取った車を乗り回し、老婆を轢き殺し、郊外の小さな農場へと辿りついた。

ジョーンズはそこにいる人達を次々と殺害していくのであった。

80年代に量産された殺人鬼ホラーの1本。

タイトルの「いけにえ」という言葉だけにつられて観てしまう映画です。

内容は、ヤク中の精神異常者・ジョーンズが病院から脱走して田舎町がエラい事になるって感じです。

まあ適当に大まかなストーリーを書きましたが、話なんてあって無いようなもの。

最初から最後までマッチョがひたすら人を殺しまくります。

本編開始5分チョイで3人があっさり死にます。

なぜ精神病院を脱走したマッチョがわざわざ車をかっぱらってまで農場に来たのかは不明。

もしかしたら実家だったのかな?

原題が『HOME SWEET HOME』だし。

しかし全然グロくもないし、怖くもないし、殺人鬼はTシャツにジーパンという登場人物の中でも一番地味な格好。

被害者側にいる農場の青年ミステークの方が、白塗りの顔に、常にエレキギターを持ち、背中にスピーカーを背負っているなど、遥かに狂人っぽい容貌をしていると言えよう。

しかも殺人鬼に追われるときもギターとスピーカーを背負ったままだったのは笑えた。

捨てて逃げればいいのに。

重いんだし。

しかし殺人鬼は殺人鬼で、まともな言葉をほとんど発せず、ウーウー獣の様に唸り、常にヘラヘラ笑いながら原始的な方法で殺戮を行うという様はちょっと怖かった。

しかも身長が2m近くあって、筋肉モリモリ。

怪力で犠牲者の首をへし折っては、「ギャハハハ(≧▽≦)」と笑い狂う。

だけどまぁ、こういうゴリラ同然のマッチョ野郎が暴れまくる映画もたまにはあっていいんじゃないかと思います。

ほとんど動物パニック映画だしね。

個人的には、B級ファンには捨てがたい魅力を持つ作品だと思う。

ちなみにこの映画、ヴィネッサ・ショウのデビュー作だったりします。
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