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西太后 [ノーカット版] 第一部のmaoのレビュー・感想・評価

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いい画ばかりでつい写真を撮りたくなる。広大な土地が有するのは、無制限に流れることを許された自然の曲線。そこに吹く風の形を想像すれば、龍と鳳凰を身近に感じる。石彫りのノミの一刀は時を刻むように重い。侵略による庭園喪失のシーンがどうしても悲しかった。紛いもなく世界にとっての損失であった。年月は取り戻せないゆえ、歴史的価値を政治から守りたかった。この国の美術にはこの国の風が吹き、川が流れ、人々が生きている。優劣なんかないだろう。自分と違うことを許容すれば色んな人が生きやすくなるのに。
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