ハイリスクのミツのネタバレレビュー・内容・結末

冒頭からジェット・リー演じる主人公キット・リーの妻子とその場にいた子供たち(幼稚園か小学校)がテロリストが仕掛けた爆弾でバスごと犠牲になる、というとんでもない展開。人命軽視にも程がある。

それからジャッキー・チュン、ウー・マ、チンミー・ヤウ、チャーリー・ヤンなど香港映画ファンにはお馴染み面々が登場して話はビルの中でテロリストと戦う『ダイ・ハード』的な方向に。かといって『ダイ・ハード』ほどの緊張感や緻密さはゼロ。
代わりにジャッキー・チュン演じるフランキーがコメディ担当として動き回るわけだが、やはり冒頭のバス爆破がチラつき笑えない。これが香港映画のノリといえばそうなのだが…

肝心のジェット・リーは妻子を亡くしている設定にも関わらず、病んだり復讐の狂気に取り憑かれたりせず意外と普通。最後はチンミー・ヤウといい感じになって終わる始末だ。まぁダークな作品じゃなく、お気楽香港製アクションコメディなので仕方がないかもしれない。しかもバリー・ウォン監督だし。
そんなジェット・リーだが格闘戦が少なかったのも物足りなかった。車でホテル内走ったり、照明機器で戦ったりはしていたけど、クライマックスが完全にジャッキー・チュンの見せ場になっていたのもなんか盛り上がらなかった。