TK71

ジャングル・ウーマン/それ行け男(めん)喰い族のTK71のレビュー・感想・評価

3.0
80年代後半に数多く制作された「インディ・ジョーンズ」のパチものの中の一つ。本来のタイトル「Cannibal Women in the Avocado Jungle of Death」を日本語に「食人アマゾネス:アボカド・ジャングル・オブ・デス」にした方が売れたかも。W
しかしタイトルからしてエログロ、Z級ものを期待したらライトな80sコメディー。タイトルからしてつい期待してしまうお色気シーンは映画の出だしで一分程度(爆笑)で終わり。バイオレンスとアクションはほぼナッシング!w アメリカ制作だけあってどちらかとのほほ~んとしたゆるい感じに進んでいくストーリー。
カリフォルニア州のアボカド産の森に男だけを狙うフェミニスト食人アマゾネス集団に困った軍隊は以前に送り込んだフェミニスト研究者が行方不明になったたため、無理矢理に大学の美人フェミニスト教授に救出/交渉に行かせる。教授は相棒に脳無しギャルにハッタリ野郎の冒険家を連れて森に挑む。いずれアマゾネス族の村にたどりつくが、そこの支配者は以前に行方不明とされてたフェミニスト研究者だった。。。

主演は元プレイボーイモデル、現在KISSのジーン・シモンズのカミさんで有名なシャロン・ツイード。彼女の初「主役」をかざった作品だがここではお色気サービスは一切ない真面目な教授役。ギャル役は「キラー・トマト」の続編に出てったカレン・ミスタル。冒険野郎は若き時代の売れっ子政治コメディアンのビル・マー。そして行方不明となった研究者はホラー・クイーン、元ジョン・カーペンター夫人のエイドリアン・バーボー。

派手な演出がほぼない代わりにシャロン・ツイードとビル・マーの本来のパブリック・イメージとは真逆のキャラを演じ、旅中に男女差別に対しての二人の思想をぶつけ合うとこが最大の見所。脚本がかなり面白い分、日本語に訳されるとニュアンスが変わり、英語わからない人には物足りないかも。全体のノリは隠し芸のコント・レベルであまりにもくだらないシーンなどでベテランのエイドリアン・バーボーが笑いをこらえてるのが分かる。ストーリーは「ハート・オブ・ダークネス」と「地獄の黙示録」のパロディー。他の作品へのオマージュが沢山含まれてるが、君にはどこまで探せるかな?
TK71

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