市場で王女アナンカの墓を示す壺を手に入れ、発掘に向かう調査隊。
ミイラは発掘できたが、それは王女のものではなく、彼女を慕っていたカリス王子であり、蘇ったミイラは調査隊に襲いかかる。
ユニバーサルのミイラ男映画の『ミイラ再生』に次ぐ2作目。
とはいえ『ミイラ再生』の続編ではなく、セミ・リメイクである。
『倫敦の人狼』(1935)と『狼男』(1941)みたいな感じですね。
ユニバーサルが生み出した唯一のオリジナル・モンスターであるこのミイラ男は、この後シリーズ化されていく。
ミイラの名前はイム・ホ・テップからカリスに、古代エジプトの王女の名もアンケスナモンからアナンカに変更された。
しかし過去の因縁話は『ミイラ再生』をなぞること多く、またその場面では前作の映像が用いられていました。
イム・ホテップの顔が映るところだけが、カリス王子に差し替えてあります。
いかにも低予算映画といった感じ。
お話はかなりやっつけ風であまり面白くないです。
どちらかというと活劇というか娯楽性を重視した映画だと思います。
ミイラはゾンビのように包帯巻いて動き回っていましたが、あまり怖くないですね。
片足が不自由でのっそりのっそり歩くだけで、少し力が強いぐらいだからすぐにやっつけられそう。
見た感じはフランケンシュタインの怪物と大差ないです。
とはいえ、機会があったら是非とも見て頂きたいミイラ映画の定石を築き上げた作品です。