真世紀

ヴァンパイア 呪力転生の真世紀のレビュー・感想・評価

ヴァンパイア 呪力転生(2005年製作の映画)
3.2
タイへ旅行に来たカップル。賭け試合に夢中な彼氏を置き去りに市場に飛び出した彼女を拐ったのはバイカー集団な吸血鬼のボス。実はタイには八百年前から存在する女を始祖にした吸血鬼二派が対立。かたや、始祖らは人間の血を吸わず、動物の血でしのいでいるが、バイカーらは人をさらい、餌食に。

恋人の行方を探して二派とさらには吸血鬼ハンターの三つ巴の中に飛び込んでいく彼氏。折しも八百年前と同じ条件の日食が近付く。その時に始祖が自決すればタイの吸血鬼すべてが人間へ回帰する。日食の時、三派と彼氏の決戦が始まる。

と、粗筋書くと、そして画面にはムエタイやら水掛け祭りやらタイらしさと共にバイクアクションやワイヤー駆使であろう跳躍力発揮の吸血鬼との格闘だの、陽光と共に炎吹く吸血鬼だのが展開するけど、なんだか、トータルでは残念な出来に。

最大の難点は八百年を生きてきた重みが始祖は少し匂わすもバイカーボスに感じられないこと。日本でいえば、鎌倉時代からのはずなのに歴史の裏で暗躍やら権力者への食い込みやら、皆無なの、ともやっとするのであった。
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