田舎の閉鎖的な村にやってきた若者達が村人達に襲われる、Youtubeの映画チャンネルFFF Full Free Filmsでも鑑賞可能な（Trapped 1982で検索するとヒットしやすい）ヘンリー・シルヴァ主演のバイオレンススリラー。カナザワ映画祭では「暴れん坊村長」というタイトルで上映され、そっちのページでも既にレビューしてますがジャケが用意されたこちらのページにも投稿します。

若者達は偶然集団リンチで男が殺される所を目撃、まさに独裁者な癖の有る顔立ちのヘンリー演じる村長達に捕まってしまうという流れ。村長に反感を抱くまともな女性と若者達の交流も描きつつ、残酷描写は時代故にそこまで過激でないものの村長の嫁と浮気した男の背中に火傷不可避のコールタール（黒い液状のもの）を体中に塗りたくったり、屋根から落ちたアンテナが体を貫通して死んだりなかなかえげつなく、途中山の一本道のカーチェイス含んだ緩急の有る作風はマイナーなのが勿体無い感じです。

特にインパクト大なのは青年が逃げ込んだ家にピックアップトラックごと突っ込むシーンで、青年（スタントマン）がトラックを間一髪で避ける様は圧巻。ヘンリーの鬼気迫る演技もさることながら彼の最期もなかなかド派手で痛快と、「地獄の戦士ブラストファイター」とか好きな人はオススメかもしれません。

楽しいキャンピングの週末が一転。狂気の村長が支配する村に足を踏み入れた学生たち。捕らえられ死刑宣告されるが、無事逃げられるのか！？

俺様が法律だ！と、やりたい放題。ここは北朝鮮ですか？と言わんばかりに村長がとち狂っててサイコー。妻を寝取られる冒頭からオモロイ。狂犬ヘンリー・シルヴァが吠えまくる。突然始まるカーチェイス、追い詰められた彼が可哀想すぎる。豪快な火だるま、何もかも綺麗さっぱり燃えつきる。それでも殺された息子は戻ってくるはずもなく。切ない。

• #80年代
• #アメリカ
• #カナダ
• #スリラー★

TV放映時に「戦慄の村」と改題して放映されたこともある80年代B級作。
クライモリなどの「人間狩り」サバイバルホラーの先駆けとも言えるかもしれない。

村に迷い込んだ若者を監禁して、コールタールをぶっかけて「ヒャッハー！」と追い回しハンティングを嬉々として行う狂気の独裁者を演じるヘンリーシルバが実に憎々しげに演じており、その特徴的な強面が印象に残る。

案外手堅く作られていてちゃんと観れるがもちろんB級〜C級レベルでのはなし。

しかし、チャップリンの作品と勘違いしてレビューしている方がこんなにいて、かわいそうでならない。