『カリフォルニア・ドールズ』
『何がジェーンに起ったか?』
を観てからロバート・アルドリッチ監督が気になり出して仕方ない。
今作は情報を入れずに観始めたものの...これは何なんだ〜‼︎
数千本の映画を観て来た私ですが、こんな不快?異様?困惑する作品に出会ったことがないかも?
ある意味カルト的作品なのかな?
変質的過ぎる。
スコアの基準が解りません。
レズの中年女の嫉妬のお話。それだけでもないけど...
人気テレビ番組『シスター・ジョージ』の主演女優ジューン(ベリル・リード)は、中年を過ぎ小肥りでマンネリ化もあり、人気が下降線の上、局の次長マーシー(コーラル・ブラウン)と衝突したのもあり、いよいよ番組を降板させられることになる。
スカート履いてるからオバチャンなんだけど、やることなすことオヤジのよう。まぁ〜ガサツで大酒飲みで暴力的な女。足を開いて座る姿には驚きまくります。
ジューンは32歳のスレンダーなアリス(スザンナ・ヨーク)とアパートで2人暮らし。アリスが子供時代から面倒をみている関係だった。周りからはカップルと認められている。
若く美しいアリスを愛しているが、ストレスでアリスに当たりまくり、友人関係に嫉妬し、執拗に暴言を吐き、暴力も奮って虐めまくり、アリスの行動を束縛している。アリスはジューンを煙たく思っているが、面倒をみてもらっている身の上なので感情を抑えて言いなりだった。
ジューンの留守中にマーシー(コーラル・ブラウン)がアリスへ接近し、妖艶なムードのベッドシーンが展開する。
それを盗み見したジューン。アリスの気変わりに既に何を言っても無駄だった。
年老いて、過去になった栄華と大切な人まで失ってしまう...
言葉で上手く表現しきれないもどかしさがある。
同性愛者の集うパーティ、女性バンドの演奏、ジューンとアリスは白塗りのピエロになり出し物をする。
興味のある方にはぜひ観てもらって色々語りたい。
ベリル・リードという女優は当時48歳(もっと老けて見える)舞台でも同役を演じてトニー賞をもらっている本格派らしい。
とにかく驚きっぱなしの138分でした。
アルドリッチ監督を全く理解出来ません。
女性を凶暴化させたいのか?
手元にあと2本あるけど、それは男性っぽい作品のはず。