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元大統領危機一発/プレジデント・クライシスのHKのレビュー・感想・評価

3.7
こんな映画があったなんてU-NEXTで初めて知りました。
日本劇場未公開とはもったいない。
犬猿の仲の元大統領どうしジャック・レモン(当時71歳)とジェームズ・ガーナー(当時68歳)が現役大統領の陰謀(?)で汚職の罪を着せられた上に命まで狙われます。
そのため仲の悪い2人は一緒に逃亡せざるを得ない状況に・・・

ご高齢ながらまだまだ元気な元大統領二人組の凸凹珍道中が楽しいアメリカン・コメディです。
原題は“MY FELLOW AMERICANS”
大統領演説の冒頭の決まり文句らしく、“我が親愛なるアメリカ国民の皆さま!”と言ったところでしょうか。それに比べて相変わらず芸の無い邦題です。

当初レモンの相手はいくつもの作品で名コンビぶりを発揮したウォルター・マッソーが検討されたそうですが今回は実現せず。
おかげで私としては『大脱走』からTV『ロックフォードの事件メモ』まで大ファンのガーナーとレモンとの掛け合いが見れてむしろ嬉しい限り(マッソーとは他に何本もあるし)。
二人ともシリアス路線もいけますが、やっぱりコメディだと活き活きしてみえます。

監督は『50回目のファースト・キス』や『ゲット・スマート』のピーター・シーガル。
楽しい作品ながら、現代アメリカの抱える移民、失業、同性愛などのネタもさらりと描かれています。

他に共演は現役大統領にダン・エイクロイド。
出番は僅かながらレモンの奥方にローレン・バコール。
不法移民に若きマイケル・ペーニャ。
二人を執拗に狙う追手に『ツインピークス』の“エド”ことエヴェレット・マッギルなど。

パケ写が無いのが寂しい・・・
HK

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