タクマ

それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島のタクマのレビュー・感想・評価

3.8
東日本大震災の翌年に制作され復興がテーマになった本作。
本作のラスボスがバイキンマンではなくてバナナ島の地下で眠っていたこおりおにと言うある意味で人知を越えた災厄である部分が作り手側が込めた東北の復興への願いとそこに繋がるのは多くの人々の決意と結束だと言う想いが明確化されてます。そういう部分もあって本作ではバイキンマンはアンパンマンと一切戦わないしむしろゲストキャラクターのバンナ姫を励まし味方につく様になっていてこの映画のメッセージである復興と結束というテーマを引き立てる良いスパイスになってます。
人の想いは災害よりも強い。それより強いのが個々の想いが1つになって生まれる力と奇跡。1つの島を救う為にアンパンマンもバイキンマンも敵も味方も全ての思いを1つにする。利己的ではなく利他的になって初めて救える物がある。今の世界に届いてほしい掛け替えのないメッセージです。
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