スタンリー・キューブリック監督作品…7作品目…。
不可能と思える無謀な作戦により、危険と恐怖に晒される兵士たちの怒りを描く戦争ドラマ…。
後年の『フルメタル・ジャケット』とは全くアプローチが違うものの…2部構成で一貫して人間の狂気、愚かさ、醜態を冷めた目で見つめます…。
1914年、第一次世界大戦の戦線…フランス軍はドイツ軍の拠点である要所"アリ塚"を総攻撃するようミロー将軍に命が下ります…。
“Naturally, we are gonna be killed. Possibly a lot of them. “
兵士は死ぬものだ…大勢な…。
無謀とも言える攻撃計画に反対するダックス大佐(カーク・ダグラス)…しかし、作戦が覆ることはありせんでした…。
ダックス大佐も自ら前線で戦いますが…敵の壮絶な攻撃に前進を阻まれ…撤退を余儀なくされます…。
そして…フランス軍は大敗…ダックス大佐は責任を問われることに…。
軍隊の士気を高める為にも見せしめとして、3名の部下を敵前逃亡の罪で銃殺刑に処す…という軍法会議が開かれます…。
徹底した軍隊のヒエラルキー社会…。
戦線の裏では貴族の豪奢のような司令本部…細かいディテールの施されたデコラティブな調度品にインテリア…キューブリックの拘りが見て取れます…。
優雅に食事をしながらの会話…どれほど犠牲を伴っても彼ら上層部には取るに足らないこと…疲弊し切った兵士たちが泥まみれになっている塹壕でのシーンとの対比が凄まじい…。
主役のカーク・ダグラスさんは初めましてでしたが…なんとマイケル・ダグラスさんのお父様(⊙⊙)ファッ!?…
冷静的且つ理性的に弁護士としても努めますが…決してスーパーヒーローとして描かないところもリアリティを突きつけます…。
そしてダックス大佐が部下を弁護する際の台詞が刺さります…
“The case made against these men is mockery of all human justice.”
彼らへの告訴は全人類への欺きです…
ドイツ女性の歌う歌を口遊むフランス軍兵士たちのシーンはエモいです…ෆ*
thanks to; torumanさ〰︎ん 𓂃 𓈒𓏸 𓋜