古より現在まで擦られ倒している死後の世界について、その部類では『天国への階段』『幽霊紐育を歩く』を殿堂入りとしても本作はかなり好感触。冥界も変に造り込まれてはおらず、死者の魂が一時的に滞在する街があり、人々も白服の死者/スーツの町職員に分かれている簡潔さが良い。
この80年代特有の死に対する軽さと一目惚れのエモーションによって憐れみが打ち消され、自分の人生を(裁判と称した)上映会で晒されるなんて死んでも嫌だけど…それが感動的に変奏されるラストには感動した。俺もこれからは脳の50%を使って生きます。
前世がE・本田だったおばあちゃん最高