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恋するポルノ・グラフィティのcatmanのレビュー・感想・評価

4.0
2008年公開。おセスお得意のお下劣系ロマンチックコメディ。下ネタはなかなか露骨で過激ながら、物語自体は多分に予定調和的。ヒロインのエリザベス・バンクスがすこぶるチャーミングで、感情の機微を繊細な表情の変化によって表現する演技に引き込まれる。また特記事項のひとつはトレイシー・ローズがサブキャラのひとりとしてフィーチャーされている事で、股間でシャボン玉を吹かすという特殊能力を持つ姐さんを貫禄たっぷりに演じていて嬉しくなる。その他のキャラクターにもそれぞれ個性があって良い感じ。ポンコツ集団が奮闘する映画って好感度が高いですよね

劇中で主人公たちが制作するパロディポルノは『STAR WHORES』🤣 ケヴィン・スミス監督の溢れるスターウォーズ愛が微笑ましい。ラストのネタ、ダッチ・ラダー(The Dutch Rudder)はめちゃウケる。本当にそんなものがあるんだろうか?まさか!サントラもゴキゲン。ただポストクレジットのオマケは自分にとってエンディングの余韻を台無しにする完全な蛇足であった。あれは要らんやろ〜

かなり率直な原題からポルノというパワーワードを残しつつ『恋するポルノ・グラフィティ』だなんて軟弱なロマコメ・テイストに落とし込んだ邦題はなかなか見事だと思う。

There can be only one!!
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