ちろる

ピアノの森のちろるのレビュー・感想・評価

ピアノの森(2007年製作の映画)
3.5
そういえば今日森に行ってきました。
一人で
森といっても都内の広大な植物園ですが、どんどん針葉樹林の中入ったら迷い込んで、蜘蛛の巣トラップと、蚊に刺されて大変な思いしました。
でも、やっぱ森好きです。
なんででしょうか?森には人をワクワクさせる「何か」がある。
ってなわけでこの作品は森に突然現れた不思議なピアノをめぐる物語。
主人公だと思われた雨宮くんですが、だんだんとカイくんの物語に変わっていくのが面白い。
才能を皆から認められて、人一倍練習に勤しむ雨宮くんは驕らず、嫉妬もせず、人に優しい聖人のような人間なのはなんだか物足りなかったし、全体的にはお利口さんな物語。
私が最近毒っ気のある作品見すぎたせいなのかも・・・
子供さんが見る上品な作品としてはこれで正解なんだと思う。
神秘的で不思議な空気が漂った森の中に光輝くピアノという絵面がなんとも幻想的でうっとりする。
故にもっと内容も神秘的なものにして欲しかったなーという個人的な意見。
楽器は生き物なのだと誰かが言ってた。
キザな言葉だなーと思ったけど、やっぱり音楽をやる人にとっては楽器は命ある友達のようなものなのだろう。
ちろる

ちろる