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シェラ・デ・コブレの幽霊のmichikoのレビュー・感想・評価

シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)
2.0
盲目の資産家に夜な夜なかかってくる死んだ母からの電話。建築家と心霊捜査員の二つの顔を持つ主人公は幽霊の調査依頼を受けるが、そこには幽霊以上の恐ろしい呪いが渦巻いていた。

元はテレビシリーズのパイロット版として作られたとの事だが、その為か人物関係や各場面の地理等分かりづらい点がある。まるでドラマの人物説明が終わった3話目辺りから観せられた感じ。そういった意味でも2回目を観ると合点がいくし、シナリオ的にも2回目でようやく意味が分かる場面もある。

1967年の白黒映画という事で、テンポや台詞回しは当時の独特さがある。勿論幽霊の表現も当時できる範囲での表現ではあるが、そこに音楽とすすり泣く女の声が入る事で、この現代においても“長くは見たくない映像”がしっかりと作られていた。
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