ハマジン

ゲット・クレイジーのハマジンのレビュー・感想・評価

ゲット・クレイジー(1983年製作の映画)
5.0
ライブ演者も観客(一斉にマッチに火を付けコール!)も裏方も、とにかく出演者/製作陣全員にありったけの敬意を込めて「操行ゼロ」と讃えたい。
人、人、人(たまに人外)が入り乱れ、舞台、客席、舞台裏の境が次第にぼやけてくる。パンクバンド「ナーダ&ピギー」演奏シーンでの、2階からのダイブをとらえたスローモーションの幸福感たるや。
全編デタラメきわまりない展開ながら、時限爆弾のタイムリミットを要所の時計で示しつつ年越しのカウントダウンに重ねていく、コントロールのきいた堅実な編集が効いてるのもミソ、と思う。
自分のイチモツ(新プロデューサー!)に話しかけるラリったマルコム・マクダウェル。たった1人の娘(主人公の妹)のために弾き語る、後の祭りに遅れてやってきたルー・リード。何もかもが夢のような儚い余韻。年末恒例上映化希望。
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