あび子

沓掛時次郎のあび子のレビュー・感想・評価

沓掛時次郎(1954年製作の映画)
3.6
宿と飯の恩義で見ず知らずの人間を斬りにいくヤクザ者、自分を斬った男に妻と子を任せる旦那、旦那を殺した男と旅をしているうちに恋心が芽生えて行く未亡人。
恩のために人をも殺すのはヤクザや武士の死生観だとしてそのほかは当時としても特殊な感情を扱っているように思う。
ツルゲーネフ「はつこい」は初めて恋した女性が愛したのは自分の父親という話だがこう言った善か悪など一括りにできないものが私は好きだ。
理解できないもんにこそ何かアイデアが詰まっているもの。
あび子

あび子