KnightsofOdessa

金髪乱れてのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

金髪乱れて(1932年製作の映画)
2.5
[ベネットが冷静すぎて金髪は乱れない] 50点

"1001の映画"を頭から見ていくとした時、私の中で最初の壁が本作品だった。IMDbでの評価もそれほど高くないので期待はしていなかったが、予想通りだった。ウォルシュの映画って全然引っかからないんだよね。

埠頭で働く若いアイルランド系警察官ダンはウェイトレスのヘレンに恋をしており、その姉ケイトは大泥棒デュークにそうと知らずに恋をしていた。デュークが高跳び中にケイトが別の男エディと結婚し、彼が航海中にデュークが脱獄してケイトを頼ってきたため、彼女は仕方なく彼を匿う。その間ダンとヘレンは付き合い始める。やがてケイトがデュークを匿っていることにダンとヘレンが気付いてデューク一味を逮捕して皆円満、ダンとヘレンは結婚する。

ヘレンを演じるのはデビュー間もないベネットなんだが、金髪というイメージが無くて全く気が付かなかった。彼女も最初期はブロンドの明るい少女という役をやっていたらしい。邦題を考えると明らかに乱れるのは彼女の髪なのだが(ケイトの髪は黒かブルネット)落ち着き払っているので全然髪は乱れない。

ベネットが可愛いとこ以外おおよそ褒めることが見つからない。個人的に酔っ払いで小笑いを取ろうとするのは表現者として負けだと思うので乗り切れなかった部分も大きい。
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