『今度は戦争だ』
キャッチコピー通り、エイリアンがわんさか大量発生。
いっぱい出せばいいものでもなく、続編の典型的やり方っぽくて、『続編は当たらない』セオリーがあるが、本作はそのセオリーを完全に打ち破った数少ない作品である。
そこはやっぱり完璧主義者のキャメロン監督。
撮影では現地撮影クルーの慣例の緩さにお怒りでバチバチだったそうで、そんな中でもこんな優れた大作を世に出したわけだから、キャメロン監督も評価されて後にバンバン大作を出すまでに至ったというわけです。
未来の設定でありながら、兵士の描き方にベトナム戦争時代の兵士を彷彿とさせる匂いがあったり、セットにもわざと古いものを取り入れたりで、そのせいか、妙にリアルで恐怖にも臨場感がある。
一作目から50年の歳月が経ち、コールドスリープから目覚めたリプリーに突き付けられた現実の絶望たるや。
そんな中でユタニ社に責められたり、その後は兵士と一緒に、行きたくもないあの星にまた行けと言われ…つくづく哀れでならない。
でもやはり女は強し。悪夢から解放される為に立ち向かうリプリー。
どんなに強い兵士よりもリプリーが一番強い。
そして母性愛。
ローダーとクイーンの対決は見もの。
兵士達も文句なしに格好いいし、現実で実用化出来そうな兵器と乗り物もカッコ良すぎてかなり影響を受ける。
ビショップもまたいい。色んな名シーンがありすぎ。
再現出来る程、沢山観たお気に入り。
鑑賞年は定かではないが、かつてのゴールデン洋画劇場であったのは間違いない。
余談ではあるが、先にうちの母がテレビに釘付けになって観ていたのを思い出す。
そんな母も今や70。
今では、字幕を読むのが面倒だったりなどで洋画はすっかり観なくなったようである。