子持ちのカイロレン

怒りのガンマン/銀山の大虐殺の子持ちのカイロレンのレビュー・感想・評価

3.0
 いかにもマカロニな、アクロバティックなガンファイトが楽しめる前半は楽しいが、ミステリー仕立ての物語が雑で眠気を誘う。とはいえ、監督が師匠レオーネを真似たラスト5分はそれまでの演出と別物のように素晴らしい。
 タランティーノが「キル・ビルvol.1」で音楽を使用したことでスポットライトが当たった本作。マイナーな映画を知ってることにそれなりの価値があったサブカル全盛の時代を過ぎた今、こうした作品はどんどん語られることが少なくなっていくだろう。放送してくれたBSプレミアムにはただただ感謝。