村瀬安太郎

怒りのガンマン/銀山の大虐殺の村瀬安太郎のレビュー・感想・評価

4.0
鑑賞後気になって評価を確認してみたところ、想像以上に低くて驚いた!
個人的には、ドル箱三部作やメキシコ革命三部作等々の王道マカロニを抜いて考えると一番好きな作品だった。
始まりから哀愁漂うエンニオモリコーネを彷彿とさせながらもオリジナリティーを忘れない巨匠ルイスバカロフの手掛けるメロディが流れつつ、レオーネ調のゆったりとしながらも画面にインパクトを持たせるジャンカルロサンティの画が映されていき、鳥肌と興奮が止まらなかった!
しかもその画面にただならぬ存在感を漂わせながら映るのは、貫禄があり、それに美しさまで感じさせる名優リーヴァンクリーフ‼︎
所々脚本や物語の進行に疑問が浮かぶシーンもあったりするが、演出がかっこよすぎて、そんなことはどうでもよくなり、かっこいいで頭が埋め尽くされてしまう作品だった。
名作から駄作まで数多くあるマカロニウエスタンの中でも、これほど観ている途中にワクワクできる作品は、王道を抜くと、ほぼ無いかもしれない。
少しマイナーなマカロニウエスタンを観てみたいと思った人にめちゃくちゃオススメです!