古い騎兵隊もの西部劇を鑑賞。
監督は大ベテランだったラオール・ウォルシュ。最後の作品。
士官学校出のハザード少尉は先住民との戦いの最前線のデリバリー砦に赴任する、、、。
主役は当時人気のあったトロイ・ドナヒュー。若き仕官に扮する。緩んでいた砦の士気を鼓舞し、差別意識のある部下には厳しく指導し、上官の妻(スザンヌ・プレシェット)と恋愛し、アパッチとの戦いでは将軍の使者として交渉し降伏させ、彼らとの約束を反古にし不当に扱おうとする連邦政府へは敢然と抗議する。
正しきヒーロー像そのものだ。こうした真っ直ぐな作品はこのころまでで、60年代後半になると、ベトナム戦争の泥沼化など厳しい現実を反映した作品が増えてくる。
そんな時代の流れの中、品行方正な二枚目スターだったT・ドナヒューは急激に人気を落とし「ゴッドファーザーPARTⅡ」ではその他大勢の役。時代は個性派スターを求めていくことになる。