1982年の長編アニメ作品。
あらすじ(ほぼ忘れてる)。
母さんネズミとその子供たちが、家の立ち退きにあい、魔法のペンダントが威力を発揮して……すっかり忘れてる。
最初の方の、やさしい母ネズミが、体調が悪い子ネズミのために薬を手に入れに行くエピソードはとても良かった。子ネズミたちが可愛かったし。また、カラスと猫とフクロウが出てきたのは覚えてるし、全体的に作画が良かったので(作画好きの私は)満足したが、ストーリーが面白いとは思わなかった。
「作画がトップレベル」とアニメーターの井上俊之氏が大絶賛していた。それを読んで買った。そして期待して観たのは、もう10年以上前。確かに作画に見応えはあるが、全体的に楽しくないし、面白いと思わなかったし、特に最初の「タイトルの作画」が雑に見えて満足できなかった(アニメの派手! な快感がないのだ)。
『ピノキオ』(1940年)
『ねむれる森の美女』(1959年)
『ジャングルブック』(1967年)
これらのディズニークラシックの(作画の)完成度が素晴らしいので、比べると高い点数は付けたくない。
観たのは買った当時ともう一回だけで、また観たいと思わない。さっきネットで抜粋動画を観たが、作画は本当にしっかりしてるし、好きな絵柄だから、私にとって「佳作」なのは間違いない。だから「好みがちょっと違う」ということだろう。
ところでディズニークラシックに、同じネズミが主役の『ビアンカの大冒険』(1977年)があるが、作画が最高に気持ちいい。ストーリーとエピソードは(半分は)退屈だが、作画に素晴らしい快感があって、そんな快感がこの『ニム』にはない。いや、あるが地味だから「年に一度は観たい」と思わないのだろう。
他の人の感想を読んだ。「hさん」が書いてるが、「遊び心」がないのだ。それで「また観たい」と思わないのだろう。
余談だが、『ビアンカの大冒険』には続編「ゴールデンイーグルを救え」があるが、一作目とは全くの別物(好きじゃない)。