メル

ダ・ヴィンチ・プロジェクトのメルのレビュー・感想・評価

3.9
(A)ダ・ヴィンチ・プロジェクト(2004)
(B)ダ・ヴィンチ・コード(2006)
(C)ミケランジェロ・プロジェクト(2014)
この中で原題と違う邦題が付いているのはどれでしょう〜 なんてクイズが出来そうですが…(笑)

この中でも一番最初に作られた、ポーランド発のダ・ヴィンチ・プロジェクト。
レオナルド・ダ・ヴィンチの数少ない女性の肖像画の一つである「白貂を抱く貴婦人」を美術館から盗むように指示された男の話。

その名画はポーランドのチャルトリスキ美術館から日本に貸し出される予定だという。
実際にこの名画は2001年~2002年にかけての半年、一度だけ来日し京都と横浜の美術館で展示された。

多分その事実をヒントにこれは制作されたのでは…と勝手に憶測してしまう (¬_¬)

内容としては、手袋もしないであちこち触っちゃっていいのか〜とか、街中でそんなに頻繁に会っても大丈夫なのか〜など、細かい突っ込みどころはあるものの、コミカルな場面も沢山あって最後の最後まで楽しい。

人の顔を覚えられない男、凄腕の老人など脇役が色々光っているのです。
悪事を働く男達なのに全く憎めない所が良いのです。
日本人のタナカさんも日本製のビデオカメラ持参で活躍します(笑)

アパートの屋上から見える街の建物は美しく公園でやるチェスも長閑。

因みに主人公はダ・ヴィンチの作品を「ダ」を付けずに「ヴィンチ」と呼びます。それがそのまま原題になっているのですが、どうしてdaを付けないのか…その答えもラストで明らかに。
歴史が残した爪痕はいつまでも国民の心に…という事でしょうか。
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