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宋家の三姉妹のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

宋家の三姉妹(1997年製作の映画)
3.8
"ひとりは金を愛し、ひとりは権力を愛し、ひとりは祖国を愛した"
辛亥革命、満州事変、西安事件、日中戦争、国共内戦と激動の中国で波乱の人生を歩んだ宋家の三姉妹の姿を、3人のスター女優の競演で綴った大河ドラマ。
監督は、「誰かがあなたを愛してる」のメイベル・チャン。
原題:宋家皇朝、(英)The Soong Sisters
(1997)

清朝末期、中国有数の名家、宋家に生まれた三姉妹。
古い因習にとらわれず自由に伸び伸びと育ち、少女時代にアメリカに留学。
長女の宋靄齢/あいれい(ミシェル・ヨー)は大財閥の当主・孔祥熙(ニウ・チェンホワ)と、
二女の宋慶齢/けいれい(マギー・チャン)は、父親の反対を押し切って年の離れた中国革命の父、孫文(ウィンストン・チャオ)と、
三女の宋美齢/びれい(ヴィヴィアン・ウー)は孫文の信頼厚い軍人・蔣介石(後の中華民国総統、演ウー・シングォ)と
それぞれ結婚する。

しかし孫文の死後、慶齢は国民党を離党。抗日戦ではなく共産党との内戦を進める蔣介石と対立、美齢との仲にも亀裂が生じる…。

"1949年、蔣介石と宋美齢は国民党と共に台湾へ。以後二度と大陸の土をふむことはなかった。
宋家の三姉妹の中で宋慶齢だけが中国にとどまり、その後、家族が再会することはなかった"

~その他の登場人物~
・チャーリー宋(チアン・ウェン)
・宋夫人(エレイン・チン)

「男たちは革命に命を捧げ、女たちは愛を失っていく」

「思想の違いで皆が仲違いすることに価値があって?
その"思想の違い"こそが、国民の幸せを左右するの。
自分が幸せになれなくて、国民を幸せにできる?」

「革命とは愛である。愛もまた革命である」

見どころは、3人の女優の共演。
三姉妹が主人公なので、登場する男性たちの魅力が乏しいのはご愛敬。
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