モノクロで描かれる物語で、その特性を把握しつくしてここまで美しい映像に仕上げてる作品があるだろうか。
それは有名な安寿が湖に身を投じるシーンは勿論のこと、ラストの海や、森の中、ふとした風景の切り取…
初鑑賞はスクリーンでと決めていたが、ついつい再生ボタンを押してしまった。
確か中学国語の教科書で知った「安寿と厨子王」。
若気の至りで名作即ち退屈なモノと認識してしまい、長らく"なんだか可哀想なお…
正義を貫いた故に追放された父。人買いに捕まり母ともはぐれた姉弟は、山椒大夫という暴君のもとで働く奴隷となる。姉は命懸けで弟を逃し死んでしまう。助けを求めるが誰も山椒大夫に歯向かえずもうダメかと思った…
>>続きを読む風景のショットがカラーに負けないほど強度を持っている。良い映画なんだけど建築物の硬さのなさとか地理的な要因で超えられない一線があるように感じてしまう。とはいえ(歴史物なら、という条件付きではあるが)…
>>続きを読む昔、読んだと思うのですがまったく覚えてませんでした。
悲しい物語ですが、それ以上に目を引くのが溝口監督の水墨画のような映像の美しさと、俳優さん方の名演
入水シーンの波紋、目に焼き付きました
香川…
溝口健二監督の作品は観終わった後の満足感が大きいですね。
映像は幻想的ながらも、メッセージ性が強いです。
ヒューマニズムに溢れた名作です。
小学校のときに森鴎外の『山椒大夫』を読みましたが、とても…