初鑑賞はスクリーンでと決めていたが、ついつい再生ボタンを押してしまった。
確か中学国語の教科書で知った「安寿と厨子王」。
若気の至りで名作即ち退屈なモノと認識してしまい、長らく"なんだか可哀想なお話、はいはい"と触れようともしなかった。
報われぬ正義、人生の災難、許し難き非道、いつか報われる正道、復讐の空虚、取り返しのつかない悲劇。
成人してからの厨子王の描き方に、溝口らしいアイロニーを超えた怒りすら感じる。
封建社会批判ではなく女性への無慈悲な重圧がこの時代も尚残っていることを痛烈に批判。
宮川一夫のカメラは言わずもがな。
ゴダールが受けた影響とやらを改めて確認作業したい。
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今日の一曲
丹後から佐渡まで流された二人の母
そこから届くSAD SONG
Liam Gallagher - Sad Song
https://m.youtube.com/watch?v=fFxvgW4CRCY